価格競争ではなく“価値”で再生した企業の共通点

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今回ご紹介するのは、愛知県発祥のステーキチェーン「あさくま」の事例です。
東海エリアでは広く知られている一方で、関東ではまだそこまで馴染みがあるとは言えないかもしれません。
しかしこの企業、事業再生という視点で見ると非常に興味深い事例です。

事業再生の現場で、よく聞く言葉があります。

「値段を下げないと売れない」
「他社より安くしないと勝てない」

しかし、今回の事例は、まったく逆の方向で復活しています。

一時は不採算店舗の増加により、30店舗規模まで縮小。
いわば「衰退期」に入っていました。

しかしその後、外部の資本と経営によって再建され、
現在では売上100億円を突破するまでに回復しています。

では、何が変わったのか。

「安さ」ではなく「価値」で勝負する経営に変わったことです。

■ 安くするのではなく、“満足度”を上げた

あさくまの特徴は、単なるステーキ店ではない点にあります。

・サラダバーの充実
・デザートやカレーなどの付加価値
・家族で楽しめる空間づくり

つまり、「食事」に加えて「体験」も提供している。

これがポイントです。

実際、価格帯としては決して最安ではありません。
それでも選ばれる。

なぜか?

「満足度が価格を上回っているから」です。

■ 再生企業に共通する“勘違い”

ここで、多くの企業がやってしまう間違いがあります。

それは、

「売れない=値段が高い」

という思い込みです。

しかし実際は違います。

売れない理由の多くは、

「価値が伝わっていない」
「価値が不足している」

このどちらかです。

あさくまはここを見誤らなかった。

だから再生できたのです。

■ 無駄は削るが、価値は削らない経営

この事例から見えてくるのは、

単なるコスト削減ではなく、
「削るべきもの」と「守るべきもの」を見極める経営です。

コスト削減=品質低下

ではありません。

むしろ逆で、

・無駄なコストは削る
・顧客価値は強化する

このバランスが重要です。

これは、事業再生でもまったく同じです。

■ 第二会社方式との共通点

ここ、非常に重要です。

第二会社方式でも、

・不採算部門を切り離す
・無駄な負債を整理する
・事業の強みだけを残す

という考え方を取ります。

つまり、

「全部を守る」のではなく
「残すべきものを残す」

あさくまも同じことをやっています。

だから再生できた。

■ 「柔軟さ」と「積極さ」が未来を変える

これからの企業に必要なのは、

「柔軟さ」と「積極さ」です。

・過去のやり方に固執しない
・新しい価値を取り入れる
・変化を恐れない

これができる企業だけが、生き残ります。

■ もし今、苦しいなら

もし今、

・売上が落ちている
・価格競争に巻き込まれている
・方向性が見えない

そんな状況であれば、

「安くする」以外の選択肢を考えてみてください。

・自社の強みは何か
・顧客に提供できる価値は何か
・本当に残すべき事業はどこか

ここを見直すことが、再生の第一歩です。

そして多くの場合、
「一人で考えている限り、答えは出ません。」

事業は、必ず再生できます。
ただし、正しい方向に舵を切ったときに限ります。

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